お返し

このところ、私の周りで体調が激変する人たちがいて、
そこに気を取られ、パワーダウンしている私。

身近なところで、先日、祖父が亡くなった。

年齢を聞いて驚いたのだが、100越えだという。
一世紀の間、この世を見てきたのだなぁと思う

祖父とはあまり、接した記憶がなくて、唯一、覚えている記憶が、
ご飯時のことのようで、おひつにこびりついたご飯粒を
しゃもじで残らず取るように、祖父から指示された。

たぶん小学3年生くらいだと思う。

不器用で、普段は家のお手伝いをあまりしなかった私は、
ご飯粒をきれいなお米の形のまま取り出すことが出来ず、潰してしまう。

それを見た祖父から、
「M美(祖父と同居していたいとこ)は、キレイに取るのにお前はあかんなあ。
(か、でけへんなあ…か言われた。)」

幼いながらもムッとした感覚は覚えている。
あぁ、どうせあたしはできませんよ。
そんなことも思ったなぁ。

笑えるほど、しつこく覚えていた幼少のころの記憶。



まあ、そんなこともあったなあと思い返していたのだが。
祖父の訃報を聞いたのが、たまたま連休になった日の二日目の日の朝。
その日は、もう10年近くお墓参りに行ってないことが気になって
行くことを決めていた。

なんだか、そんな訃報を聞いた日にお墓参りってええんかいな??
と、ちょっと思ったけど、行ってしまえと
地元のスーパーで長持ちする菊の花束を買い、
お線香も買い、ライターは家にあったものをもって出かけた。

自宅から30分ほどで、お墓のある最寄駅に到着。
ここからがネットでルートを調べたものの、よくわからへん・・・と
不安ながらに該当するバスに乗る。

乗ったら、例えて言うなら伊藤博文さんみたいなひげを生やした
おじいさんが、バスの運転手さんに墓苑に行くには
どこで降りたら近いかを聞いていた。

丁度良いタイミングで、私の耳に入るバスの停留所名。
この人、きっとガイド役やで~^^と
ありがたく思った。

このおじいさんの横の老婦人も行き先は同じようだった。
(よし!この人達に付いていこう!☆)と、安心した。

バスに乗ること20分ほどか、ようやくおじいさんたちの動きが現れた。
帽子をかぶったり、小銭の確認をしたりしていたから、もうじき降りるのだと察知。

私もおじいさんたちの後に付いて、降りる。
他にも墓苑に向かう人たちもいた。

けれど、このおじいさん、足腰が丈夫なようで坂道をサッサと歩く歩く。
山だから酸素が薄いのか??と思うくらい身体が重い私。
なんとかおじいさんに追いつき、墓苑周遊バスに乗り込む。

おじいさんは私が降りるかなり手前の地区で降りた。
私の先祖のお墓があるのはバスの折り返しくらいの位置。

そこで降りたはいいけれど、なんせもう子供のころの記憶でしか
お墓の記憶がおぼろげでしかなくて・・・汗)

お天道様がこうこうと照らす真夏の元、10分くらい探してさまよう。
しかし、急激にトイレに行きたくなり、早く見つけて~!
見つけたらトイレに行きたい~(~_~;)と焦る焦る。
やっと見つけて、場所を確認してから急ぎ足で、厠へ(そんな感じのトイレだったから。)
すっきりしたところで、水を汲み、お墓を掃除して、
買ってきたお花を供えて、水をきれいなものに入れ替えた。
掃除の仕方も自分で思う通りにしたので、作法的にあってるかわかんないけど、
自分が掃除されるんだったら、こうした方が良いな方式でやった。

それからお線香の束に火をつけるが、線香入れの大きさより多かったみたいで
全部は入りきらなそうだったのに、ひと束全部に火をつけようとしたもんだから
お線香がバラりと崩れ、手の平をジュッとやけどした。

多すぎるがな~ってご先祖さまからの警告か~?
と思ったけど、火をつけちゃったもんだからお線香を全部、線香入れ周辺に置いてきた。
ざっくりな子孫でごめんなさい・・・。

いい汗かいて、すっきりした私。
帰りの周遊バスを待ち、のんびりした時間を過ごした。

しばらくするとバスがやってきたので乗り込む。
景色を眺めながら、良い天気でよかったなあとか考えていたら、
何個目か先のバス停で、あのおじいさんが乗り込んできた!

まじですか!?
このタイミングって何?ワクワク!
と久しぶりにトンデモ的に楽しくなってきた。

帰り道もこのおじいさんにバス停まで案内してもらった。



数日後、祖父の葬儀に出かけ、ひさしぶりにいとこや
叔母に会い、色々と話をして楽しんだ。

無事にお骨も拾って、(う~ん、毎日イラストの骨は見てるけど
リアルな骨を見る機会もなかなかないなあ・・・)と、骨壷に入れる作業をする。

火葬場の係の人が、骨の部分の説明や、喉仏というものの説明をしてくれた。
お釈迦さまが手を広げたように見える骨があるというのを初めて知った日だった。
後日、仕事場の先生に話すと、水を飲む時に器官に入らないように
開いたり閉じたりする部分のことをいうんだと説明してくれた。

人の体に一つは神様が宿ってるんですなあ~。


自分の中で、何か節目が変わったのかもしれないなと思いながら
電車の窓から、ゆき去る街並みを眺めながら家路に着く。

家に帰って、清めの塩をバサッとかけて、ようやく一息ついて、
台所の机を見ると、・・・なんか置いてある?

もしかして!
これは、ずいぶん前に応募していたビールの詰め合わせセット!
きゃ~(*^_^*)嬉しい~

なんか、じーちゃんたちがお墓参りしたお返しにくれたみたいな
タイミングだった。

ちびちび、ありがたく頂いております。


祖父が亡くなって、私が長いこと抱え込んでいたあのフレーズ
(お前はでけへん子やなあ的な)も、一段落したなあと思った。

比べられたM美っていとこも来ていたけれど、私はそっち側になぜか行かなかった。
向こうも誰?くらいの感じかもしれなかったし。
ただその子の母、叔母には挨拶した。
私が小さいころ、叔母のことは好きだった。
今でも思い出すとその思いは暖かいものであった。

今は、かなり苦労したらしく疲れていて、
何か重いものを抱えている感じがしたけど、声をかけてくれて
変わらず優しい大好きな叔母がそこにいた。



私はもう、あの小さい頃のように
できない自分や、出来が悪い自分を恥じたり、いじけたりはしない。
できないことはできないし、やろうと挑戦することもできる。

祖父とともに、そんな思いも空に昇ったのだと思ってる。


今はなんだかお墓参りブームが自分の中で来たようで
また行きたくてウズウズしている。
なんだろうな~
この感覚。







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