坂道

夢を見た。

私は、生け花の展示会のような印象の会場にいた。
コの字型にテーブルだけが並べられ、出品者の作品や
表現したいものがスッキリまとまって置かれていた。

私はというと、自分のスペースにアンティーク風のアクセサリーか
何かを並べ、しばらくその場にいて流れを見ていた。



気づくと、部屋の角のスペースにいる。

外からは明るい日差しがガラス越しに入ってくる。
そのスペースは、琥珀を加工したものを展示していた。
一輪ざしや、手のひらくらいの琥珀の器に苔玉を入れている。

外からの光で、琥珀は透き通りブランデーのような熟成された
美しい琥珀色の光を見せてくれた。

二つほど、その作品が置かれていたが、コロンと急にひっくり返った。
いつのまにか、出品者が左横にいて、元通りに直していた。
触ってもいないのにひっくり返ったのが不思議だった。
その出品者は、どこかでお会いしたことがあるような小柄で眼鏡をかけた
ボブカットの女性だった。


次の場面では、町に繰り出していた。
しかも、近未来の風景。

洗練されたデザインの町並みに、きちんと区画整理されている建物。
私と先ほどの眼鏡の女性と車の後部座席に乗り込む。
車はもちろん、この時代の車という感じで、全体に丸いフォルムで
一見狭そうに見えた車内は、ふわふわの座席、空間は広々としていた。

やがて、車は発進。
運転席には、グレイっぽいいでたちの人物がいる。
背が高そうだった。178~180cmほどありそうな感じ。
そして、ほっそりとしている。

何も会話はせずだったが、意志疎通はある。

町を走る車は、角を右に曲がると坂道が見えた。
車は坂道を登り始めた。

坂の途中で、運転していた人物は、停止して下車。
何か用事があるようだった。

しばらくして、車の運転席から私たちに問いかける声が聞こえた。
車に搭載している人工頭脳とでも言うのだろうか。

中性的な声で、この先どうするか尋ねられた。
「進むか、下がるか、このまま待機しますか?」

もちろん進むと答えたが、少しどういう風に発進するか考えた。
進み方にも色々あるという私の考え。

加速して一気に坂道を登るか
通常速度で登っていくか
一旦停止をしばらくしてから登り始めるか・・・?

通常速度では到着が遅れるので、少し加速してくれと頼む。
発進時の振動もなく、音もなく、滑るように登りだした。


この夢を見た後、これはもしや50の坂という場面ではないか?
四捨五入すれば私も50に到達する。

このまま、50の坂を登っていけるのか?という自問自答の夢のように思う。

同乗者は、もう一人の自分と考えれば、客観視をすることを表しているだろう。
街並みも、すっきりしていた印象から
雑念を整理して、順序立てて考えるといいとの提案だろう。

まだまだ、雑念が絡んでいるようだ。
それだけでないはず。気づいていないことはどこなのか??
思いが浮かんだ時に、それを検証していくしか道はないのだろう。

地道が一番の近道。
50年に達した時、あっという間だったなと思うか
やっとここまで来れたと安堵するか
まだまだだと思うか

私はいつになっても「まだまだ」だと思う。
分からないことばかりだからだと思うのだ。



人間五十年といえば、この歌がある。

思へばこの世は常の住み家にあらず
草葉に置く白露、水に宿る月よりなほあやし
金谷に花を詠じ、榮花は先立つて無常の風に誘はるる
南楼の月を弄ぶ輩も 月に先立つて有為の雲にかくれり
人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり
一度生を享け、滅せぬもののあるべきか
これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ
wikipediaより
源氏方の熊谷直実が出家して世をはかなみ、詠んだ歌で
幸若舞の演目の一つである敦盛で歌い、舞われる。
織田信長が好んでこの舞を舞ったらしい。

イケメン信長公が舞う。



人間の世はあっという間に終わっちゃうから
アワのタチの私は、思いっきり発奮しなきゃあかんってことに
気づいた夢でした。

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